この記事は「海外FXボーナスの税金」について解説。海外FX業者から獲得したボーナスは税金と確定申告の対象になるのかや、ボーナスを使った節税対策などをお伝えしています。
海外FXボーナスは税金と確定申告の対象外です。ボーナスは基本的に出金ができずに利益として扱われないからとなります。
ただし、一部のボーナスは出金できるケースもあるためそうした場合は税金と確定申告の対象です。
税金と確定申告をきちんと収めないと下手をすれば、脱税行為と見なされ重加算税のようなペナルティを負ってしまう恐れもあります。
この記事を読んで、どのような海外FXボーナスが納税対象になるのか正しい知識を身につけてください。
- 現金還元されるキャッシュバックボーナス
- 入金額・証拠金で金利が受け取れるボーナス
- 現金出金が可能なボーナス
- 海外FX業者の口座開設ボーナス
- 海外FX業者の入金ボーナス
- クレジットとして付与されるキャッシュバック
海外FXボーナスは税金・確定申告の対象にならない
海外FXボーナスは基本的に現金としては出金ができないため、税金と確定申告の対象になりません。
多くの海外FXボーナスは取引にのみ使用できるポイントのようなものです。よって、そのFX業者内でしか使用できません。
ボーナスは証拠金の一部になっているケースが多いため、出金できるように思われるかもしれませんがそうではないのです。
ちなみに、ボーナスが証拠金としてカウントされることを「クッション機能」と呼びます。
クッション機能があるボーナスの場合、「現金での証拠金+ボーナス=証拠金」となるためボーナスによって証拠金が増やせるのです。
仮に現金での証拠金が30万円のときに5万円のボーナスを獲得したとすれば、証拠金は合計35万円になります。
しかしボーナスは出金できないため税金と確定申告の対象にはなりません。
FXで税金と確定申告の対象になるのは純利益のみです。具体的に言えば取引で得た利益となります。
例えば、ボーナスを使って利益を上げたならそれは課税対象です。ただし未決済だとまだ課税対象ではありません。決済してはじめて課税対象になります。
このため、出金できないボーナスは税金と確定申告の対象外なのです。
出金できるボーナスに関しては納税対象ですがほとんどのボーナスは出金できないため、ボーナスは税金と確定申告の対象外になると覚えておいても差支えありません。
このように海外FXボーナスは基本的に税金と確定申告の対象外なため、税金に関してはあまり気にしないでください。
出金できないボーナスは課税対象にならず、出金できるボーナスは課税対象になると覚えておけば大丈夫です。
海外FXボーナスに税金が発生場合・発生しない場合を解説
ここでは、海外FXボーナスに税金が発生しない場合とする場合のケースを具体的に解説していきます。
- クッション機能付きの海外FXボーナス【税金が発生しない】
- クッション機能なしの海外FXボーナス【税金が発生する】
クッション機能付きの海外FXボーナス【税金が発生しない】
クッション機能付きのボーナスは現金として出金できないため税金が発生しません。
FXで税金が発生するのは純利益に対してです。純利益とは取引で得た利益から損失を差し引いて残った金額になります。
50万円-20万円=30万円
となり純利益は30万円となり、この30万円に対して税金は発生するのです。
クッション機能付きのボーナスは純利益ではなく取引資金として提供されています。
自分の口座にはあっても出金はできずに取引にのみ使用可能。つまり、取引をして利益を出すためのものなのです。
純利益ではないため、クッション機能付きのボーナスは税金の対象になりません。税金と確定申告の対象外になります。
クッション機能なしの海外FXボーナス【税金が発生する】
クッション機能なしのボーナスには現金化できるものもあり、それらの場合は税金が発生します。
ボーナスを獲得した時点では税金の対象ではありません。しかし、ボーナスを現金化した場合は確定益として扱われ、純利益となるため税金が発生してしまうのです。
例えば、入金ボーナスによって7万円獲得したします。
この時点では獲得した7万円は税金の対象ではないです。ここから現金化の手続きをして自分の口座に振込をすると、振込した7万円が課税対象になります。
このように、現金化ができるボーナスだと課税対象です。現金化できるボーナスはクッション機能なしのものの中に多い傾向にあります。
税金・確定申告が必要になる海外FXボーナスの種類
納税対象になる海外FXのボーナスは次のようなものです。
- 現金還元されるキャッシュバックボーナス
- 入金額・証拠金で金利が受け取れるボーナス
- 現金出金が可能なボーナス
1.現金還元されるキャッシュバックボーナス
業者によっては現金還元されるキャッシュバックボーナスがありますが、還元された現金は納税対象です。
例えば、XMにはロイヤリティプログラムというものがあり、取引するごとに「XMポイント」を獲得できます。
このXMポイントはボーナスか現金に交換できますが、現金に交換すると税金と確定申告の対象になります。
現金に交換した場合は利益として扱われるからです。
その他にも「キャッシュバックサイト」を利用して獲得した現金も納税対象になります。
キャッシュバックサイトとはFX業者と提携している外部サイトのことであり、そのサイト経由で口座開設をすると取引によってキャッシュバックが得られるというものです。
このキャッシュバックサイトで得た現金も利益としてカウントされるため納税が必要となり、税金と確定申告の対象になります。
2.入金額・証拠金で金利が受け取れるボーナス
実質している業者は少数ですが、海外FXには入金額・証拠金で金利が受け取れるボーナスがありそれは納税対象です。
金利が受け取れるボーナスというのは「利息ボーナス」「金利ボーナス」と呼ばれるものになります。
例えば、証拠金に対して付くボーナスなら「証拠金に対して年率3.0%のボーナス」という感じになるのです。
50万円×3.0=1万5,000円
となり年間1万5,000円を獲得できます。
金利が受け取れるボーナスは、「ボーナス」と表記されてはいますが実際に受け取れるのは現金です。
よって、利益としてカウントされるため税金と確定申告の対象になります。
3.現金出金が可能なボーナス
現金出金が可能なボーナスはすべて納税対象です。
基本的にボーナスは出金できませんが一部出金できるものもあります。
例えば、IS6Fはボーナスが出金できる業者として有名です。よってIS6Fで獲得したボーナスは現金化すると納税対象になります。
ボーナスを獲得しただけではまだ納税対象ではありませんが、現金化して自分の口座に入金するとI納税対象になるのです。
このため、現金出金が可能なボーナスは税金と確定申告の対象になると覚えておきましょう。
税金・確定申告が必要ない海外FXボーナスの種類
税金・確定申告が必要ない海外FXボーナスは以下のとおりです。
- 海外FX業者の口座開設ボーナス
- 海外FX業者の入金ボーナス
- クレジットとして付与されるキャッシュバック
1.海外FX業者の口座開設ボーナス
口座開設ボーナスは基本的に出金できないため納税対象にはなりません。
口座開設ボーナスとは、海外FX業者の口座開設をすると得られるボーナスになります。
海外FX業者の中には以下のように口座開設キャンペーンを実施しているところもあり、そうした業者であれば口座開設するだけでボーナスを得られるのです。
FX業者 | 口座開設キャンペーン |
XM | 1万5,000円のボーナスを付与 |
FXGT | 1万5,000円のボーナスを付与 |
BigBoss | 5,000円のボーナスを付与 |
IS6FX | 3,000円のボーナスを付与 |
獲得したボーナスは取引にのみ使用でき、通常現金化はできません。
ショッピングサイトのポイントをイメージしてもらえれば分かりやすいです。ショッピングサイトのポイントはそのサイトでしか使用できません。現金化もできないため税金も発生しないです。
それと同じで海外FXのボーナスもそのFX業者内だけで使えるものとなり、現金化もできないため納税対象にはなりません。
そのため基本的に税金と確定申告の対象外です。
2.海外FX業者の入金ボーナス
海外FX業者には「入金ボーナス」というものがありますが、基本的に出金できないため納税対象外になります。
入金ボーナスとは入金額に応じてボーナスが付与されるというものです。
例えば、2023年10月時点だと次のような入金ボーナスを実施している業者があります。
FX業者 | 入金ボーナス |
XM | 100%+20% |
FXGT | 100%(Welcomeボーナス) 25%~50%(Loyaltyボーナス) |
iFOREX | 100%+25% |
IS6FX | 100%+25% |
BigBoss | 20~100% |
XMなら500ドル(約7万円)まで100%、10,000ドル(約145万円)まで20%のボーナスが付与されるため、最大150万円ほどのボーナスが獲得できます。
しかし獲得したボーナスは現金化はできません。よって納税の対象外です。
入金ボーナスは獲得額が大きいため現金化できるケースはほとんどありません。証拠金を増やして取引を有利にするものと思っておきましょう。
3.クレジットにして付与されるキャッシュバック
キャッシュバックの交換先をクレジットにした場合、現金でないため納税の対象外です。
「クレジット=ボーナス」です。以下のようにMT4/MT5上で証拠金とは別に表示されます。
引用元:https://get.exness.help/
ここまで何度もお伝えしてきたようにボーナス自体に税金はかかりません。よって、ボーナスであるクレジットは税金と確定申告の対象外です。
海外FXボーナスを上手に活用した節税対策を解説
海外FXボーナスを活用すれば節税も可能です。
ここでは海外FXボーナスを使った節税対策をお伝えしているため、ぜひ参考にしてください。
- 海外FX業者「XM」のロイヤリティプログラム
- 入金ボーナスを損失額として計上する
1.海外FX業者「XM」のロイヤリティプログラム
「XM」のロイヤリティプログラムを活用するという方法があります。
ロイヤリティプログラムでは1ロットあたり(10万通貨)の取引によって10XMポイントを獲得でき、3XMポイント=1ボーナスに交換可能。交換したボーナスには税金がかからないらです。
これが現金に交換した場合だと利益として扱われるため税金が発生してしまいます。
例えば、同じ5万円を交換するケースでも以下のように違うということです。
- XMポイントを5万円分のボーナスに交換した場合→非課税
- XMポイントを5万円分の現金に交換した場合→税金と確定申告の対象
どちらも+5万円証拠金が増えるのに変わりありませんが、ボーナスに交換した場合は非課税なのに対して現金に交換すると納税対象になってしまうのです。
このように、ロイヤリティプログラムのXMポイントの交換先をボーナスにすれば節税対策に繋がります。
なお、ロイヤリティプログラムで獲得できるXMポイントは以下のように取引日数によって上がるため、長い期間取引するほどお得だと知っておきましょう。(10万通貨あたり)
ロイヤリティステータス | ランクアップ条件 | 獲得ポイント数 | 獲得ボーナス |
---|---|---|---|
EXECUTIVE (エグゼクティブ) | – | 10XMポイント | 3円 |
GOLD (ゴールド) | 30日間取引する | 13XMポイント | 4円 |
DIAMOND (ダイアモンド) | 60日間取引する | 16XMポイント | 5円 |
ELITE (エリート) | 100日間取引する | 20XMポイント | 6円 |
2.入金ボーナスを損失額として計上する
入金ボーナスは損失として計上できるため、万が一ロスカットされてしまったときに損失額として申告すれば節税対策になります。
例えば、以下のような状況のときにロスカットされて資金がゼロになったとしましょう。
- 口座資金(現金):20万円
- ボーナス:10万円
- 合計証拠金:30万円
上記の場合、実際に失っているのは現金の20万円のみです。
しかし、計上ではボーナスを含めて30万円の損失が出たと申告できます。
税金は純利益に対してかかります。そして純利益が大きいほど税金が高いです。
「純利益=利益-損失」であるため、損失が大きいほど純利益の金額が小さくなるほど税金を抑えられます。
よって、入金ボーナスは損失として計上すれば節税対策になるというわけです。
ロスカットされたときのみに使える方法となりますが、こうした節税対策もあると知っておいて損はありません。
海外FXボーナスの税金に関するよくある質問Q&A
【まとめ】海外ボーナス自体に税金は発生しないが、利益が発生し現金として受け取る場合は税金が発生する!
海外FXから得られたボーナスは基本的に出金できないため納税の対象外です。
納税対象となるのは現金化できるものや、現金として直接付与されたときのみとなります。
現金化できる&現金として直接付与されるボーナスは多くないため、ボーナスの税金に関してはそこまで気にしなくては大丈夫です。
- 海外FX業者の口座開設ボーナス
- 海外FX業者の入金ボーナス
- クレジットとして付与されるキャッシュバック
- 海外FX業者「XM」のロイヤリティプログラム
- 入金ボーナスを損失額として計上する
ほとんどの海外FXボーナスは納税対象にならないため、ボーナスに税金と確定申告は不要と考えて問題ありません。
ただし、現金として出金できるタイプのボーナスは納税対象となります。ボーナスを現金にした場合は税金と確定申告の対象になると覚えておきましょう。
とはいえ、現金化できるボーナスは少数派です。多くのボーナスは現金化できずに出金が不可能と考えて大丈夫です。
海外FX業者のボーナスは証拠金を増やせるだけではなく節税対策にも有効。
お得なボーナスのある業者で口座開設をすれば、取引面だけでなく税金面も有利になるメリットがあるためぜひ実行してみてください。